2009年6月12日金曜日

裏切りの代償 アントニオ・タピア監督


もう公式に発表されているから、知っている人も多いのだろうけれど、今シーズン、マラガを率いていたアントニオ・タピア監督が正式にベティスの監督に就任した。
 アントニオ・タピア監督はシーズン終了間際まで、「どこのクラブからもオファーはない」とか「フェルナンド・サンスには恩があるから、恩をあだで返すようなことは決してしない」と、1月にうわさになったベティスとの接触を否定し続けていた。
でも結局・・・タピア監督もゴイティアと同じように、後ろ足で砂をかける形でマラガを出て行くことになった。
タピア監督もゴイティアもマラガが契約更新を持ちかけた当初は、「マラガと契約更新できるのはうれしい」って言ってたのに。
でも1月にベティスから接触があったとたん、ふたりともしめし合わせていたかのように、無理難題をフェルナンド・サンスに要求しだした。ゴイティアはバルセロナのGKビクトル・バルデスと同額の年俸。タピア監督は今シーズンと同じ全メンバーが来シーズンもプレーすること。でもマラガにはお金がない。ゴイティアにバルデスと同額の年俸を払うことはできないし(っていうかバルデスはバルサのGKだよ??)全メンバーを引き止められるほどの資金もない。何人かの選手は売却しなくてはならないことは、タピア監督が一番わかっていたはずなのに。


 というわけで、多くのマラガファンはタピア監督に対してもゴイティアに対しても、そして卑怯なやり方でふたりを懐柔したベティスにもいい感情は持っていない。
そんなベティスは2部降格。それでもすでに契約を結んでいたタピア監督もゴイティアもベティスに行かざるおえない。
タピア監督は「2部から1部昇格をめざすような、やりがいのある仕事に就けてうれしい」って就任会見で言ってた。でもマラガでヨーロッパをめざすほうがどうみてもやりがいがあることは、誰の目から見てもわかる。スペインのスポーツ新聞はマルカもアスもタピア監督やゴイティア、ベティスのやり方に否定的だった。

 多くのファンに嫌な思いを残して去ったタピア監督とゴイティア。でもわたしは今シーズンのマラガの快進撃を支えたふたりのことは忘れない。ベティスは応援したくないけど(笑)ふたりのことは応援したいな。

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