2009年2月22日日曜日

大切なのは・・・  バジャドリードvsマラガ


 第24節、バジャドリードvsマラガの試合。
ホームで強いマラガ。実はアウェーで勝った試合は同じアンダルシアのチームのみ。今回、初のアンダルシア以外での勝ちを狙った。

 試合は前半からマラガがテンポよく攻める。開始早々6分にアルベルト・ルケがゴールを決める。このゴール、左足でうまく蹴っていて、さすがルケ!というゴール。
28分にはバジャドリードエリア内でエリセウが倒れてPK。これをきっちりミスターPK、アポーニョが決めてマラガ2点目。
マラガ2点のリードのまま後半へ突入。
マラガの試合を見ていると時々思うのだが、マラガって前半にしても後半にしてもとにかく45分が勝負のチーム。90分通して調子がいいということはあまりない。つまりこの試合だとマラガは前半調子がよかった
ので、後半は若干失速気味になった。
それに乗じたバジャドリードは攻めるんだけど、落着きがないからなかなかゴールに結びつかない。なんとなく自滅している感のあるバジャドリードに対し、マラガも決定的なチャンスにバハが決められないなど、問題もあった。バハ、ずっとゴールから遠ざかっているけど、だいじょうぶかな??決定的なチャンスにはずすことが多いし、スランプなのかも。
そうこうしているうちに残り10分を切り、バジャドリードがようやくゴール。1-2となる。しかしこの後バジャドリードベンチに異変が!?
監督はじめチームドクターに至るまでなぜか審判に退場させられる。何か審判に対して言ったんだろうけれど・・・
これで士気が落ちたバジャドリード。このチャンスにへスス・ガメスのロングパスをナチョがゴール。ナチョは今季初ゴール。マラガの下部組織出身のナチョにはうれしいゴールだ。
そして試合はこのまま1-3で終了。マラガの勝利!

マラガはこの勝利のおかげでUEFAカップ出場権獲得圏内に順位をあげた。アトレティコマドリードが負けたしね。
でも大切なのはこれから。この順位を維持できるようにするのが大切なのだ。
リーガ終了までまだまだ残り14試合もあるし、アントニオ・タピア監督は今回の試合を含めたこれから先の7試合がカギになると言っている。この試合の中には宿敵セビージャ戦やバルサ戦、レアル・マドリード戦などが含まれる。ここでより多くの勝ち点を得て、リーガ終了まで今のポジションを維持できるようにがんばってほしい。

ちなみにこの試合でのマラガは昨年のアウェー用のユニフォームを着用している。なぜならバジャドリードのユニフォームが紫と白のしま模様だからだ。マラガもアウェー用のユニフォームは紫だから、観客やテレビの視聴者が混乱しないように、とのことだ。

2009年2月21日土曜日

バルセロナが負けた?? バルセロナvsエスパニョール


 1位と最下位によるダービーとなった第24節、バルセロナvsエスパニョール。
バルセロナの勝利を誰もが疑わなかった試合。しかし終わってみると結果はバルセロナ1-2エスパニョールであった。
 今シーズンバルサが唯一負けた試合は開幕戦の対ヌマンシア戦。それ以来実に22試合、負けることのなかったバルサがバルセロナダービーにおいて、同郷チーム、エスパニョールに負けたのだ。しかもバルセロナは1位でエスパニョールは最下位。
ちなみにリーガの歴史の中で、1位のチームが最下位のチームにホームで負けたのは初めてのことなのだそうだ。
それくらいバルセロナの負けはあり得ないことだったのだ。

では今シーズン最強チームとだれもが疑わないバルサが負けた理由はなんだったのだろうか?
第1に試合時間がレアル・マドリードvsベティスの時間と重なったことだ。
今シーズンのバルセロナはレアルと試合時間が重なるといいことがないのだ。しかもこの試合でのレアルは前半だけで6点もの大量ゴールを生みだし、それがバルセロナの選手たちに悪い意味で影響を与えてしまったのだ。
第2にケイタの一発退場で、数的に不利になってしまったこと。
とはいえ本来のバルセロナであれば、数的に不利になろうと、負けることなどなかったはずだ。
しかし一度落着きをなくした選手たちは最後の最後まで落着きを取り戻すことはなかった。

試合後のインタビューでチャビは「審判が試合を台無しにした」と言っている。
とはいえ審判の判定が勝敗に影響を与えたのは何もこの試合だけではない。だからバルセロナにはこの負けに屈せず、次節ではまた、いつもの最強バルサであってほしい。

そしてエスパニョール、最下位脱出と27年ぶりのカンプノウでの勝利、おめでとう。

2009年2月8日日曜日

マラガ!!!!! マラガvsアルメリア

 リーガBBVA第22節、マラガvsアルメリアがマラガのホームロサレダで行われた。
今日のマラガはカードの累積でアポーニョが出場停止、ドゥダが足の筋肉に問題を抱えていたため、いつもとは違った布陣で前半を戦うこととなった。
そしてこの前半、全くマラガらしさの感じられない、統率の取れない試合運びとなり、アルメリアに2点を献上することとなった。
このままではマラガの負けが確定する。そう思ったのだろう。監督のタピアは後半、ミゲール・アンヘルに代え足の調子が悪いドゥダを、ナッチョに代え実に2年ぶりの完全復帰を果たしたサルバを投入。なんとFW4人体制に布陣を代える。この監督の勇気ある決断が功を奏す。
後半開始早々48分にへスス・ガメスのロングパスからアルベルト・ルケがゴール。
このゴールの後、今日の主審、ペレス・ラサが乱心する。イエローカードを乱発し出すのだ(どう見てもイエローどころかファウルでもないようなプレーで)。両チームとも度重なるイエローカードにプレーが乱れ出す。
マラガは何度もアルメリアゴールを脅かすが、今日のバハは集中力に欠け、バハのゴール前のミスが連発する。
しかしここにマラガの救世主が登場する。サルバだ。またもやへスス・ガメスからのパスにサルバが右足で合わせゴール。マラガが同点に追いつく。
とても前半と同じチームとは思えない。
その後も何度も何度もアルメリアゴールに襲いかかるマラガ。ゴールチャンスは実に10回以上を数え、マラガが優勢に試合を進める。
そして72分、ダメ押しの3点目、またもやサルバがゴール。
後半85分にはアルメリアのマネがエリセウへのファウルで一発退場となり、なんとか同点に追いつこうとアルメリアも攻めるが万事休す。3-2でマラガが勝利を収めた。

 何と言っても今日のマラガの勝因はサルバに尽きる。2年以上近くもあちこち故障を繰り返し、試合に出られなかったサルバ。そんなサルバをそれでも見捨てずにチームに在籍させたマラガ。このチームのサルバへの信頼が今日の華麗なサルバの復活につながったのだろう。後はへスス・ガメス。自陣をしっかり守りながら奪ったボールを右サイドをうまく使い、自在にピンポイントにゴール前にパスを出すその技術の高さ。
そして、監督のアントニオ・タピアの大胆な采配がマラガに勝利を呼び寄せた。
今後の課題を・・・と言えば、ドゥダやアポーニョのような司令塔がいなくてもチームが統率の取れたプレーをすることかな。でもあんまり欲張ってもいけないか(笑)

今日の試合、本当におもしろい試合だった。
次節はアウェーでバレンシアとの試合。今のマラガならアウェーでもバレンシアに勝てると思う。
がんばれ、マラガ。

ちなみにアンダルシアダービーと言うと、セビージャvsベティスが有名だが、スペインではセビージャvsベティスの試合はセビージャダービ-と言う。マラガとアルメリアの試合が日本でもアンダルシアダービーとして定着するといいな。

2009年2月7日土曜日

ベティス 12年ぶりの勝利!! 


 リーガBBVA第22節、セビージャvsベティスのセビージャダービー、伝統の一戦が、セビージャのホーム、ラモン・サンチェス・ピスハンで行われた。

 ベティスは1996-97年のシーズン以来、サンチェス・ピスハンで勝利がなかった。
今回の試合前、ベティスはリーガ2部に所属するレアル・サラゴサから以前ベティスでプレーをしていたオリヴェイラを獲得した。このオリヴェイラの古巣復帰はベティスファンに大いに歓迎を受けた。
オリヴェイラ本人も「ベティスは自分を育ててくれたチーム。そのチームに戻ってこられてうれしい。」とコメントし、ベティスファン、オリヴェイラ双方の相思相愛ぶりをみせた。

 さて対するセビージャは水曜日に国王杯でアスレティックを破ったものの、ここ2戦リーガで勝ち星をあげていなかった。
とはいえセビージャはリーガでの順位が3位。対するベティスは16位と低迷中。
セビージャの選手も監督も会長までもがスペイン一熱いと言われるセビージャダービーの勝利を信じていたことだろう。


 試合は開始早々から両チームの攻防が見られ、なかなかおもしろかった。イエローカードが頻繁に出されたが、これはセビージャダービーで両チームの選手が熱くなっているからというより、今日の審判ゴンザレス・バスケス氏によるところが大きいだろう。この審判、しょっちゅうカード出すんだよね・・・
前半を0-0のまま折り返し、後半に入る。後半に入り試合は俄然おもしろくなる。
後半開始10分ほどはセビージャのカペルがよく走り、再三ベティスのゴール前を脅かす。
しかしセビージャの監督はこのカペルをアドリアーノに交代。

そして後半70分、セビージャのドゥーシェルがイエローカード2枚目を出され退場。その1分後、ベティスのセルヒオ・ガルシアがメッジのロングパスを右足でシュート!ベティス1点目。そして84分古巣に戻ったばかりのオリヴェイラがシュート!ベティス2点目。



この時点でスタジアムを後にし出すセビージャファンもちらほら。
しかしセビージャはあきらめない。カヌーテとアドリアーノを中心に攻める。ロスタイム、ついにセビージャがカヌーテのヘッドで1点をもぎ取る。この後のロスタイム、本当に長く感じた。
もともと4分のロスタイムだったけれど、最終的に5分はあった。

結果セビージャ 1-2 ベティスで見事ベティスが12年ぶりにサンチェス・ピスファンで勝利。

個人的な意見だけど、わたしはベティスのセルヒオ・ガルシアが大好きなので、彼のゴールとベティスの勝利がとってもうれしかった。

2009年2月1日日曜日

オサスナvsマジョルカ 最下位からの脱出

 第21節オサスナvsマジョルカの試合が、オサスナのホームスタジアム、レイノ・デ・ナバーラで行われ、1-0でオサスナが勝利を収めた。
オサスナは今シーズン実に7節に渡り最下位に甘んじていたが、今日の勝利でようやく最下位脱出に成功した。とはいえこの試合、オサスナ、マジョルカ共に退場者を出してしまう波乱があった。




 試合開始直後3分、オサスナのマスードが右サイドから中央に入れたボールに頭で合わせたFWパンディアーニがヘディングでゴールを決める。
開始から10分程度はオサスナが随所にいいプレーを見せるが、徐々にマジョルカが優勢になってくる。前半31分のアランゴの左足のシュートや前半ロスタイムのヌネスのヘディングなど、マジョルカは何度もオサスナゴールに襲いかかるがゴールにはつながらない。


 
 後半に入るとマジョルカは完全に試合の主導権を握る。しかし後半60分、マジョルカの望みは断たれてしまう。DFダビッド・ナバーロがマスードへのファウルでレッドカードをもらい退場してしまうのだ。
しかし試合はこのまま終わらない。
オサスナは後半74分に追加点のチャンスのPKをパチ・プニャルがはずしてしまう。また79分にはマジョルカのGKアワットがエリア外でボールにさわったことでレッドカードをもらい退場する。そして終了10分前にはオサスナのネクナムが2枚目のイエローカードで退場する。
こうなるとどちらのチームも戦意を失い、時間だけが過ぎるまま試合終了を迎え、結局、試合早々に点を入れたオサスナが逃げきり勝ちを手にした。

 どちらのチームもプレーが雑になってしまったこと、特にオサスナは追加点のチャンスのPKを決められなかったこと(オサスナのPK失敗は今シーズンこの試合の失敗を入れて3回目)は今後の大きな課題になるだろう。